●昆布(コンブ)
●主な成分:ヨード、カリウム、食物繊維(フコイダン、アルギン酸)、カルシウム、ビタミンA
●効能:甲状腺疾患(バセドー病)、精神の安定、老化防止、骨や歯の強化、毛髪の発育、髪を美しくする、利尿、高血圧症、アレルギー疾患、便秘、血栓症、心筋梗塞、制ガン、ボケ防止
○ヨードは、甲状腺ホルモンの分泌を促し、新陳代謝を活発にする。(不足するとバセドー病などの甲状腺の異常疾患やイライラ、精神の不安
定、老化の原因になる。)
○ヨードやカルシウムが骨や歯の強化、毛髪の発育や髪を美しくする効果を発揮。
○食品中最も多い含有量を誇るカリウムが
利尿作用を促し、塩分を排出させるため、高血圧症、アレルギー体質の改善に有効。
○豊富な食物繊維(ゴボウの2倍以上)が、便秘の改善にたいへん有効である。
○食物繊維の成分フコイダンには、凝血防止作用があり、常食すれば脳血栓、心筋梗塞の予防につながる。〈A〉
このほか、ヨードには放射線障害を防止する働きもあります。〈A〉
また、昆布に限らず、海草類は消化機能をよくし、造血、浄血作用があり、便秘、肥満、糖尿病
、動脈硬化、高血圧、整腸、制ガン、ボケ防止などにも有効です。〈B〉
昆布の表面の白い粉は糖分の1種です。洗わずに、濡れぶきんで拭くだけにしましょう。おいしい昆布だしを取るには、沸騰直前に昆布を引き上げること。このとき、だしを取った昆布には加熱したことで、うまみ成分グルタミン酸のほかに、ぬめりが出てきます。このぬめりの成分アルギン酸には、血圧を下げる、潰瘍を抑える、さらにガン細胞を抑えるなどの効用があるので、だしを取った後も昆布は捨てずに煮物などにして使うようにしましょう。〈A〉